メトホルミンダイエットについて、「痩せないのでは?」「効果がない?」など疑問があり、興味はあってもなかなか踏み出せないという方もいるかと思います。
メトホルミンは医薬品のため副作用があり服用禁忌の方もいるので、自己判断でダイエットに使用するのは危険です。
そこでこの記事では、安心してメトホルミンダイエットが行えるよう、以下の内容を中心にお伝えします。
▼この記事に書いてあること
メトホルミンとリベルサスのどっちがいいか違いを比較したり、若返り効果についても言及しているので、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。
メトホルミンダイエットのメリットデメリット

メトホルミンダイエットにはメリットとデメリットの両方があり、デメリットとして以下のようなマイナスなイメージがあります。
メトホルミンは効果効能が証明されている医薬品であり、より確実なダイエット効果が期待できます。
医薬品がゆえ副作用のリスクもありますが、医師の指導のもと使用することで、より安全にダイエットすることが可能です。
またデメリットだけでなく、以下のような嬉しいメリットもありますよ。
確かな効果が期待できる上、より安価なジェネリックという点も嬉しいですよね。
メトホルミンを服用するだけでなく、筋トレを取り入れることでより理想的な体型に近付くことができます。
気になる方はぜひ一度クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。
メトホルミンダイエットは痩せない?

メトホルミンダイエットは痩せないのではと疑問に感じている方もいるかと思いますが、メトホルミンはダイエット効果も期待できる医薬品の一つです。
しかしメトホルミンに関して「効果がない」など、以下のようなマイナスなイメージがある方もいらっしゃいます。
メトホルミンは糖尿病治療薬としてその効果効能が証明されている医薬品ですが、確かな効果を期待できる分、副作用のリスクや服用禁忌の方がいることも事実です。
メトホルミンのデメリットはどんなことがあるのか、詳しく解説していきます。
メトホルミンは効果ない?
メトホルミンに効果はないのではと疑問に思っている方もいるかと思いますが、メトホルミンは効果が証明されている医薬品であり、主な効果は以下の通りです。
- 食欲の抑制
- 糖の排出
- 脂肪燃焼
それぞれの効果における、メトホルミンの働きを表にまとめました。
効果 | 働き |
---|---|
食欲抑制 | GLP-1の分泌を促進、食欲を抑える効果が期待できる 【※GLP-1:脳の中枢神経に作用して食欲を抑える効果や、 胃の消化スピードを遅らせるといった働きがあるホルモン】 |
糖の排出 | 便とともに糖(ブドウ糖)を排出 糖を体に溜め込みにくくなる |
脂肪燃焼 | AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)を活性化させ、 脂肪燃焼効果が期待できる 【※AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ): 細胞のエネルギーに反応して代謝を調整する酵素】 AMPKが活発になることで効率的に脂肪燃焼できる |
国内外の臨床試験において、メトホルミンの体重減少効果が報告されています。
ただし短期間での服用ではなく、継続して服用することが大切です。(参考1):メトホルミンとは‐効果・副作用・飲み方・処方について
短期間で成果が出ないからと服用を中断したりせず、続けて服用してみてください。
メトホルミンはおならがでやすい?
メトホルミンを飲むとおならが出やすくなるのではないかと思っている方もいるかと思いますが、副作用として明確におならの症状があるわけではありません。
メトホルミン以外の糖尿病治療薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬に関しては、おならが増加すると言われています。(参考2):メディカル一光グループ-糖尿病薬でおならがでる!?
また、メトホルミンは副作用の一つに胃腸障害があり、便秘や下痢等の症状が出ることがあるので、それに伴っておならが出ることは考えられます。(参考3):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンでエイジングケアが期待できる?
胃腸症状などの副作用は服用を続けることで徐々に治まってくるので、おならが出るのが気になる方は、腸内環境を整える食事をとるなどして対策しましょう。
メトホルミンは眠気や倦怠感がでる?疲れやすい?
メトホルミンを服用していて、眠気や倦怠感・疲れやすいなどの症状が出た場合には、低血糖の可能性があります。
低血糖はメトホルミンの重大な副作用の一つで、症状が出始めた時に早めに対処することが大切です。
低血糖が軽度の場合は以下のような症状が現れます。
- 動悸
- 冷や汗
- 手の震え
- 強い空腹感
上記の症状が出た場合にはブドウ糖を10g摂取するか、ブドウ糖が無い場合は砂糖を20g摂取するなど、糖分を摂取するようにしてください。
もし意識が低下したり症状が改善しない場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。(参考4):中央区日本橋人形町・水天宮前の内科専門クリニック-糖尿病治療で気をつけるべき「低血糖」とは?【原因・症状・対処法を糖尿病専門医が解説】
メトホルミンは高齢者のダイエットにはNG?安全性は?
メトホルミンを高齢者がダイエットに使用しても良いのかについてですが、75歳以上の服用は禁忌となっています。
16歳未満75歳以上の方は服用禁忌となっており、他にも以下に当てはまる方は服用が出来ません。
- 妊娠中・授乳中の方
- 他に糖尿病の薬を服用している方
- 経口摂取が困難な方、寝たきりの方など全身状態が悪い方
- 乳酸アシドーシスの既往歴がある方
- 16歳未満75歳以上の方
- 肝臓・腎臓・心臓・肺機能障害のある方
- 大量の飲酒、手術前後、脱水、インスリンの絶対的適応の方
- 栄養不良、下垂体・副腎機能不全の方
- 推算系球体ろ過量(eGFR)が30mL/分1.73m2未満の場合
(参考5):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンの正しい飲み方とは?副作用や併用禁忌など注意すべき飲み合わせを紹介
高齢者の場合、肝臓・腎臓・心臓・肺機能に障害があったり、既に他の糖尿病治療薬を服用している場合も考えられます。
安全性にも不安が残るので、高齢者の方はなるべくメトホルミンを使用するのは避け、どうしても使いたい場合は必ず医師に相談するようにしてください。
メトホルミンダイエットの効果

メトホルミンは確かなダイエット効果が期待できる医薬品の一つです。
自力でのダイエットでは思うように痩せなかった方や、確実に体重を落としいたい方にピッタリで、以下のようなメリットがあります。
効果が証明されている医薬品だからこそ、より高いダイエット効果を期待できるのが嬉しいポイント。
比較的安価なジェネリックなので、金銭的負担を軽減することも出来ます。
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
メトホルミンは医療の力で痩せたい人に◎
メトホルミンは医薬品であり、自己流のダイエットではなく医療の力を使って確実に痩せたいという人におすすめです。
医療ダイエットに使用される医薬品には様々な種類がありますが、中でもメトホルミンは効果が緩やかで、糖尿病治療薬でありながら低血糖のリスクも比較的少ないです。
ゆっくり時間をかけて体重を落としたい方や低血糖が不安な方に適しているので、気になる方はまずはカウンセリングを受けてみましょう。(参考6):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンとリベルサスのダイエット目的での違い
メトホルミンはジェネリック医薬品だから安価
メトホルミンはジェネリック医薬品で、先発品として「メトグルコ」と「グリコラン」があります。(参考7):横浜弘明寺呼吸器内科クリニック健康情報局-糖尿病治療薬「メトホルミン」の特徴と効果、副作用
ジェネリックのため、先発品よりも安価に手に入れられるのは嬉しいポイント。
メトホルミンは継続摂取することで、効果を発揮してくれるので、少しでもお得に購入できるのは嬉しいですよね。
メトホルミンと筋トレは相乗効果が期待できる
メトホルミンには脂肪燃焼効果がありますが、筋トレをすることでより基礎代謝が向上し、脂肪の燃焼を助けてくれます。
特にスクワットや腹筋など、大きな筋肉を使うトレーニングが有効でおすすめ。
また筋トレだけでなくウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も取り入れることで、より効率よく脂肪を燃焼してくれます。(参考8):メトホルミンダイエットの効果について|副作用やおすすめな方を紹介
メトホルミンダイエットの効果を最大限に得るためにも、ぜひ運動習慣を取り入れてみてください。
食欲抑制効果で自然と食事量を減らせる
メトホルミンにはGLP-1の分泌を促進する働きがあり、GLP-1が分泌されることで視床下部へ刺激が伝わり食欲抑制効果が期待できます。
また満腹感の持続作用もあると言われているので、無理なく食事量を減らすことが出来ます。(参考9):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンのダイエット効果とは?痩せる理由やGLP-1との違いを解説
ついつい食べ過ぎてしまう方や、自己流のダイエットで食事制限をしてみたものの、我慢するのが辛いという方にメトホルミンダイエットはおすすめです。
医薬品のため副作用のリスクはありますので、必ず医師の指導のもと使用するようにしてください。
メトホルミンはなんの薬?
メトホルミンはなんの薬かというと、血糖降下作用のある糖尿病治療薬です。
メトホルミンは2型糖尿病に効果を発揮する薬ですが、その働きは主に以下の二つです。
- 肝臓における糖の生成を抑制
- 筋肉への糖の取り込みを促進
2型糖尿病は「インスリン抵抗性」と「インスリン分泌不全」のタイプに分かれますが、メトホルミンは上記二つの働きがあることから、両方のタイプや体重に関わらず有効です。
また心筋梗塞など合併症のリスクを抑制し、がんのリスクを低下させるなどの効果も期待できます。
腸内環境にも良い影響を与え、便を通して体内の糖を排出し、体重減少に効果が期待できるのも嬉しいポイント。
メトホルミンは糖尿病の治療薬でありながら、血糖値を下げる以外にも嬉しい効果がありますね。
(参考10):玉谷クリニック-メトホルミンとは?薬の効果や使用時の注意など徹底解説
メトホルミンの若返り&アンチエイジング効果
近年の研究では、メトホルミンは若返りやアンチエイジング効果が期待できると言われています。
メトホルミンには様々な効果が期待できますが、アンチエイジングに効果が期待できるメトホルミンの働きとして以下のものがあります。
活性酸素を抑制 | 活性酸素を除去する転写因子を活性化 活性酸素はコラーゲンやエラスチンを減少させ、 結果としてシワやたるみ、シミが起こりやすくなる そのため活性酸素を除去することで アンチエイジングに効果が期待できる |
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炎症反応を抑制 | 老化細胞による慢性炎症を抑制する効果が期待できる 筋肉の繊維化、組織の硬化など 筋肉の衰えを防ぐ働きが期待できる |
上記のような働きから、肌のアンチエイジングはもちろん筋肉の衰え予防に期待できます。
日本は長寿の国でもありますし、いくつになっても若々しくいたいという方にもメトホルミンはおすすめです。
まだ研究段階ということもあり、メトホルミンの若返りやアンチエイジングにおける効果効能ははっきりしていませんが、エイジングケアへの活用は世界的にも注目を集めています。
様々な研究が行われているので、今後の動向に注目です。(参考11):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンでエイジングケアが期待できる?
メトホルミンダイエットの副作用
メトホルミンダイエットの副作用として、胃腸障害、貧血、味覚異常、低血糖、乳酸アシドーシスなどが挙げられます。(参考11):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンでエイジングケアが期待できる?
吐き気や嘔吐などの胃腸障害は、投与初期や増量のタイミングで起こりやすいとされています。
服用を続けることでおさまることがほとんどですが、乳酸アシドーシスの初期症状にも当てはまるため注意が必要です。
乳酸アシドーシスは、メトホルミンの重大な副作用の一つ。
メトホルミンの肝臓の糖産生を抑制する働きが、血中の乳酸濃度を上昇させ、乳酸アシドーシスを引き起こす可能性があります。
乳酸アシドーシスに加え低血糖も重大な副作用で、これらの主な初期症状は以下の通りです。
もし初期症状に当てはまったらすみやかに医師に相談するようにしてください。(参考1):メトホルミンとは‐効果・副作用・飲み方・処方について
乳酸アシドーシス | 胃腸障害 筋肉痛 倦怠感でだるい 過呼吸 など |
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低血糖 | 脱力感 強い眠気 強い空腹感 発汗 など |
(参考4):中央区日本橋人形町・水天宮前の内科専門クリニック-糖尿病治療で気をつけるべき「低血糖」とは?【原因・症状・対処法を糖尿病専門医が解説】
中には胃もたれや胃痛を感じる方もいますが、服用を続けても治まる気配がなく、吐き気や嘔吐するなど悪化する場合は医師に相談しましょう。
尿量が増える・減少する、むくみや皮膚のかゆみがある場合には、肝臓や腎臓への負担も考えられます。
少しでも違和感を感じたら、些細なことでも医師に相談し、安心安全にメトホルミンダイエットを行ってくださいね。
メトホルミンの副作用で抜け毛が増える?
メトホルミンの副作用として、抜け毛が増えるということはありません。
しかし、糖尿病になると抜け毛が増えると言われています。
糖尿病はインスリンが十分に働かず血液中の糖の濃度が高い状態になる病気で、高血糖状態が続くことで血管を傷つけたり詰まりやすくなることがあります。
健康な毛髪には血液から運搬される栄養素が必要なため、血流が悪くなることで、育毛関係にも影響を及ぼす可能性があり、抜け毛に繋がることも。(参考12):千葉市若葉区の都賀駅の内科病院でおすすめの板谷内科クリニック-糖尿病と抜け毛の関係
メトホルミンが抜け毛に関係しているわけではなく、糖尿病に関連した症状の一つであり、ダイエット目的で服用する場合脱毛の心配はありませんよ。
メトホルミンの副作用はいつまで?
メトホルミンの副作用はいつまで続くのかについて、明確な目安はなく、服用を続けることで徐々に治まってきます。
服用開始直後や増量後に副作用が生じることが多いですが、飲み続けることで治まってくることがほとんどです。
しかし中には重篤な副作用に繋がる症状もあるため、なかなか治まらない、悪化するなどの場合には早めに医師に相談しましょう。
メトホルミンとリベルサスはどっちがいい?2つの違い
メトホルミンとリベルサスのどっちがいいかは、個々によって異なります。
自分に合ったものを選べるように、二つの違いを比較しながら、どんな人におすすめなのかも合わせて表にしました。
薬剤名 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
メトホルミン | ビグアナイド薬に分類される 糖尿病治療薬。 インスリン抵抗性の改善、 消化管における糖の吸収を抑制。 インスリン分泌を促進しないため、 低血糖を起こしにくい | ・ゆっくり体重を減らしたい方 ・費用を抑えたい方 ・副作用のリスクを少なくしたい方 ・低血糖が不安な方 |
リベルサス | インスリン分泌の促進、 胃の働きを弱める。 食欲抑制の効果が期待できる GLP-1経口薬。 | ・短期間で痩せたい方 ・食欲を抑えることが困難な方 ・高代謝で痩せやすい体を目指す方 ・注射に抵抗がある方 |
どちらもダイエット効果が期待できますが、メトホルミンは時間をかけて体重を落としたいという方におすすめです。
ゆっくり体重を落とすと体への負担も少ないため、リバウンドのリスクも抑えられます。
またメトホルミンはリベルサスより低血糖のリスクが低いですし、比較的安価に取り入れることが出来ます。
しかしどちらも妊娠中・授乳中には服用が出来ませんし、他にも服用禁忌となる方がいます。(参考6):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンとリベルサスのダイエット目的での違い
服用しても大丈夫かどうかも含めて、どちらがより自分に合っているか医師に相談してみるのがおすすめです。
まとめ
今回はメトホルミンダイエットについて、以下の内容をお伝えしました。
- メトホルミンは効果効能が証明された医薬品であり、確かな効果が期待できる
- メトホルミンダイエットは医療の力を使って痩せたい人におすすめ
- メトホルミンは糖尿病治療薬の一つで、血糖降下作用がある
- メトホルミンには若返り効果も期待されており、様々な研究が行われている
- メトホルミンは医薬品のため副作用のリスクがある
メトホルミンは緩やかではありますが、確かなダイエット効果が期待できる医薬品です。
しかし副作用のリスクがあるため医師の指導のもとで使用することが大切。
安心安全にメトホルミンダイエットを行うためにも、まずはクリニックでカウンセリングを受けてみてください。
▼参考にしたページ一覧
(参考1):メトホルミンとは‐効果・副作用・飲み方・処方について
(参考2):メディカル一光グループ-糖尿病薬でおならがでる!?
(参考3):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンでエイジングケアが期待できる?
(参考4):中央区日本橋人形町・水天宮前の内科専門クリニック-糖尿病治療で気をつけるべき「低血糖」とは?【原因・症状・対処法を糖尿病専門医が解説】
(参考5):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンの正しい飲み方とは?副作用や併用禁忌など注意すべき飲み合わせを紹介
(参考6):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンとリベルサスのダイエット目的での違い
(参考7):横浜弘明寺呼吸器内科クリニック健康情報局-糖尿病治療薬「メトホルミン」の特徴と効果、副作用
(参考8):メトホルミンダイエットの効果について|副作用やおすすめな方を紹介
(参考9):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンのダイエット効果とは?痩せる理由やGLP-1との違いを解説
(参考10):玉谷クリニック-メトホルミンとは?薬の効果や使用時の注意など徹底解説
(参考11):渋谷駅前おおしま皮膚科-メトホルミンでエイジングケアが期待できる?
(参考12):千葉市若葉区の都賀駅の内科病院でおすすめの板谷内科クリニック-糖尿病と抜け毛の関係
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